指しゃぶり2017.5.24
こんにちわ。理事長、歯科医師の丸山です。
今日は歯並びにも影響を与えるという指しゃぶりの話をしましょう。指しゃぶり、気にしておられるお母さんが多いようです。1歳とか2歳の子を抱っこしながら「指しゃぶりするんですけど大丈夫でしょうか?」と、とても心配そうです。

そもそも指しゃぶりって何なのでしょうか?

赤ちゃんはおっぱいを吸うためチューチューする吸啜(きゅうてつ)反射を生まれたときから持っています。胎児をエコーで見ると、おなかの中でも指を吸っている姿が観察されることがあり、生まれたとき既に指に吸いダコができている子もいるそうです。それほど、体に備わっている反射なんですね。吸えなければ栄養が取れませんので、当然と言えば当然です。

この反射が弱まる生後2〜3ヵ月ごろから、お乳を吸うわけじゃないチューチュー(非栄養的吸啜行動)が起こり始めます。指をしゃぶる事は、口と指という感覚の鋭い場所をお互いに刺激し合って、その後の運動機能や感覚機能を発達させる役割があると言われています。指しゃぶりが多く見られるのは3ヶ月〜5歳で、3歳ごろには20〜30%の子どもで見られます。理由は退屈、不安、 緊張などの解消といわれています。

5〜6歳まで続けていると歯並びが乱れたりします。出っ歯や開咬といった状態です

それでは指しゃぶりって、いつやめたら良いのでしょうか?
@1〜2歳
「やめなさい」と言い聞かせても理解できません。あんまりやり過ぎると前歯が出てきたりしますが、やめたら元に戻りますのであまり気にしなくて良いでしょう。
A3歳
3歳を過ぎると言い聞かせた内容が理解できるようになってきます。優しく声かけをしてやめる方向へ誘導をはじめましょう。この時期に幼稚園や保育園で社会性が育ってきますので、遊びに夢中になったりお友達の手前指しゃぶりが恥ずかしくなったりして自然になおる事が多いようです。
B4歳
4歳を過ぎると言い聞かせたことを良く理解できるようになってきますので、徐々にやめさせるのに適した時期です。
C5歳以降
5歳を過ぎても頻繁に指吸いをしている場合は、歯並びへの影響も大きくなってきますし、指しゃぶりを続けてしまうには何らかの背景があるのかも知れません。とはいえ指しゃぶりするからって命に関わるわけじゃありませんので深刻にならず、かかりつけの小児科医や歯科医師などの専門家と相談して一緒に解決していくと良いでしょう。

では指しゃぶりって、どうやってやめたら良いのでしょうか?やめさせ方ですが
・優しく言い聞かせる。理解できる年頃なら何でやめなければならないのか理由を説明するのも良いでしょう。
・目標となる期日を示す。(●歳までにやめようね。年中(年長)さんになるまでにやめようね。)
・みんなの前で宣言させる(「今度のお誕生日までに指しゃぶりをやめます」など)
・指遊びができるようなおもちゃを与えて、指への刺激を増やす。
・指を吸っている暇がないぐらい遊ばせる。
・寝るとき吸う癖があるときは、寝入るまで手をつなぐ。
・指しゃぶり防止手袋

などなど色々あります。

また、奥の手として何をやってもやめてくれなかった子に効果的だったということでお母さん方の間で密かに有名なのはバイターストップという指しゃぶり防止マニキュアです。うちの患者さんの中で、どうしてもやめられなかった子が3名これでやめました。成分を調べてみましたが、普通のマニキュアと同じですので、毒性がどうこうと騒ぐほどのものではないようですし、そもそも味が苦くてまずくて、飲み込む事はほとんど無いでしょうから「飲み込んで大丈夫?」などという心配は要らないんじゃないかと思われます。歯科医院では販売していませんので、ネットで調べて見て下さい。一度、吸わない日々を数日過ごすと、すっかり癖が消滅してしまうみたいです。あんなに吸ってたのに・・・・人間って不思議ですね

 44回目の誕生日を迎えました2017.2.11
理事長の丸山です。
先日44回目の誕生日を迎えました。
当院スタッフにサプライズでお祝いしていただきました。(毎年恒例なのですが、毎回騙されます。)
人生45年目も歯科医師として、そして人間として充実した一年にしたいと思っております。

 ファスティング初体験2017.1.26
理事長の丸山です。
先日、私は人生で初めて3日間のファスティング(断食)を行いました。年末年始の暴飲暴食と日頃の疲れからか体重と体調が気になっておりまして、知人の勧めもあり思い切ってチャレンジしてみました。断食とは言っても何も口に入れないわけではなく、最低限の栄養をとるための酵素ドリンクと塩と水分は採りながらの三日間なのですが、心配していた空腹よりも頭痛が強く発現してしまいました。これは日頃、鎮痛剤などの薬をよく呑む人に出る症状らしく、いかに自分が病気に対して対症療法と称して服薬に頼って生活して来たかを実感するいい機会になりました。そしてスタートして3日目にはその症状も消え、体調も良く頭もスッキリして活動的な状態になり、我が身の自然治癒力に感心しつつ三日間に渡るファスティング体験を終了いたしました。回復食の風呂吹き大根の美味しさと言ったら忘れられません。また定期的にやってみたいと思います。

 今年もよろしくお願いいたします。2017.1.5
あけましておめでとうございます。
理事長の丸山です。
今年もよろしくお願いいたします。
新年明けて本日より診療を始めました
今年も一年、皆様のお口の健康を守ってまいります。
皆様にとってよき一年となりますように。

 歯科経営戦略MG2016.11.21
こんにちわ。理事長の丸山です。
昨日は当医療法人の事務長の南と歯科医師の金子先生と歯科経営戦略МGという勉強会に参加してまいりました。この勉強会は通常の経営の講演会と違い、人生ゲームのごときボードゲームを用いて、受講生もゲームに参加し、経営感覚を肌で感じながら楽しく学べるというもので、より実践的な知識を学べるというものです。ソフトバンクの孫正義会長も自らの経営の学習や会社幹部への経営の教育にはなくてはならなかったと話しており、現在の成功は経営戦略MG無しではなし得なかったと絶賛しているそうです。
適正で効率の良い安定した医院経営は地域の皆様方に長く安定した医療サービスを提供するのに不可欠なものだと思います。今後も治療技術と経営力、そしてホスピタリティーに磨きをかけより良い医院運営に努めてまいりたいと思います。

 患者様とのコミュニケーションについて学んで来ました2016.11.14
こんにちは。非常勤歯科医師の宮坂です。先日、メディカルサービスの講習を受けてきました。
患者さんとどれだけ良いコミュニケーションをとることが出来るかが、医療サービスの満足度に繋がります。マナー、話の聞き方、伝え方のルールプレイングも行いました。
この講習を通して、患者さんの気持ちに寄り添えるかというところを再確認できました。教わったことを活かし、患者さんとの良好な関係を築いていきたいと思います。

 食べるお守り2016.9.15
こんにちは。歯科医師の千𥧄です。
先日、院長先生がお知り合いの先生から、『食べるお守り 歯守護』というお土産を頂きました。
京都 東寺の食堂南に祀られてる夜叉神は弘法大師御作と伝えられ、歯を守ってくださる神様と昔より信仰を集めています。祈祷済 歯守護 食べるお守り
キシリトールのラムネ菓子でした。食べるお守りというのがある事をスタッフ全員初めて知りました。お守りって身につけたりお家に置いたりするものだと思っていましたが、食べるお守りもとても効力がありそうだと感じました。
世界を広げて下さって感謝です。

キシリトールについて、少しお話させて下さい。キシリトールは、白樺の木やトウモロコシの芯から作られる人工甘味料で糖アルコールの一種です。キシリトールは、自然界にも存在します。
キシリトールは、虫歯菌のエサにはならず、虫歯菌がエサと思って食べても酸を出せないので虫歯菌の数も減ります。分かりやすく言うと、虫歯菌は糞詰まりの状態になり、口腔内の細菌叢を変化させプラーク量や質の変化をもたらします。また、唾液分泌促進して再石灰化を促進させます。
キシリトールガムやタブレットを選ぶ時、甘味料としてキシリトール100パーセントのものが特にオススメです!

 在宅医療推進のための多職種連携研修会2016.8.5
歯科医師の丸山です。
先日『在宅医療推進のための多職種連携研修会』
に初めて参加してまいりました。
この研修会は要介護の方に関わる医師、歯科医師、訪問看護士、ケアマネージャー、介護福祉士、薬剤師等の多職種が一つのグループになり、各業種間で意見交換を行い協力しあってモデルケースに対する回答を出していくもので、今回それぞれの職種の方ならではのご意見を聞くことができたことが大変有意義でした。
そして何より皆様が介護の現場で歯科がより貢献すべきだという必要性を感じており、これが我々のこれからの課題だと感じました。

 MRIとインプラント2016.7.13
歯科医師の丸山です。
当クリニックでインプラント治療を希望される患者さんや、インプラントを既に治療されている患者さんから、「インプラントを入れたら、CTの撮影はできないんでしょう?」、「MRIを撮影したいのですが、インプラントをとらなくちゃならないって聞いたのですが・・・?」というような内容のお問い合わせをいただくことがあります。 結果から言うと問題はございません。 その理由を話す前にCTやMRIについて説明しましょう。

CT(Computed Tomography)は、人体の周囲から細いX線を照射して、人体を透過した投影データを集め、コンピュータでそのデータ画像を再構成させて見る、レントゲンの一種です。
一方のMRI(Magnetic Resonance Imaging)は、「磁気共鳴画像診断」とも呼ばれ、人体に磁気を当てて画像を診断します。すると、体内の水素原子核が磁気に共鳴して微弱な電波を発生します。その電波を受信して画像を作成するのです。

さて、CTを撮影する際には、金属を外すように言われます。これはアーチファクトと呼ばれる乱反射像が写ることを防ぐためです。アーチファクト(Artifact)とは「ノイズ、エラー」というような意味に使われる言葉ですが、金属にX線を当ててレントゲン撮影を行うと、光が乱反射をしたような像が写ります。このアーチファクトのために、肝心の体内の様子が写らないことがあるので、金属を外すのです。 ところが、金属すべてにアーチファクトが起こるわけではありません。現在使用されている、デンタルインプラントのほとんどはチタンでできています。チタンはX線吸収が非常に少なく、CTを撮影してもほとんどアーチファクトが発生しません。実際、インプラントを埋入した方の術後経過を診る為にCTを撮影しますが、歯に被せた金属製のクラウンからは強いアーチファクトが発生していますが、インプラント体からは、ほとんど発生していません。
また、MRIの場合は、磁気を当てるため、磁気に反応する金属があってはなりませんが、チタンは磁気に反応しない非磁性金属であるので、撮影することができます。
しかしながら、一部インプラントの上部に磁石で着脱する義歯を装着する方法のものの場合は除去する必要があります。

では、CTやMRIの撮影ができないのは、どういう場合でしょうか。

CTの場合
@埋め込み式ペースメーカーや除細動器を装着している方は、連続してX線が照射されると、誤作動を起こす可能性があるからできません。

MRIの場合
@埋め込み式ペースメーカーや除細動器、人工耳小骨や脳動脈クリップなど、磁気や電気的な刺激で作動する物が体内に埋入されている場合は撮影できません。

A人工関節や磁力で装着している義眼なども、磁気に反応して振動し、損傷を起こすことがあるため撮影できない様です。

つまり、今後CTやMRIを撮影する際、インプラントに関しては心配しなくても大丈夫です。

もしもご不明なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

 なるほどペリオ講座2016.7.7
こんにちは。歯科医師の千竃です。
先日、なるほどペリオ講座に参加してまいりました。
大阪大学口腔分子免疫制御学教授の天野敦雄先生と大阪で開業されていて本を多く出版されている山本浩正先生の講演でした。
大阪とあって、大変面白く学ばせて頂きました。学んだ講義をご紹介致します。

虫歯菌の定着時期は1.5〜2.5歳に対して、歯周病菌のある菌は18〜20歳です。これは、身体の成長が完了する時期と一致します。
歯周病菌は、様々な種類が存在し性格や強さも様々です。よく、ピラミッド型で表されます。ピラミッドの完成を阻止したいものです。
歯周病菌は、定着時期より前に出現したとしても消えたりするそうです。ですが、定着してしまえばゼロにはできません。
なので、お子様でしたら如何にピラミッドを完成させないか。20歳以上の方でしたら、定着しても細菌の活動を低い状態にすれば問題ありません。
お子様でも低いピラミッドが完成したとしても、病原性の弱い菌でさえ身体の抵抗力が弱った時や歯ブラシをしっかりしていないと発症します。
歯周病菌の必須栄養素が鉄である事が分かっています。つまり、出血してると歯周病菌は、どんどん増殖し病原性も高くなります。
出血を止めるには毎日の正しいブラッシングと歯ブラシでは届かない状況には必ずプロのケアが必要になります。
定期的なメインテナンスは、歯を3倍長持ちさせる事が出来ます!
今回の講義で、お口の中の環境を一緒に整えて行きたいとより一層強く思いました。
次回は歯周病と喫煙についてご紹介させて頂きたいと思います。

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